目次
第1部 環大西洋の言語空間──自然・精神・歴史
第1章 「見えざる世界の証明」
──スヴェーデンボリ、ブレイク、エマソン
(鈴木雅之/京都大学名誉教授・宮城学院女子大学学芸学部特命教授)
第2章 「歴史」の解体
──エマソンの自然像と環大西洋思想の文脈
(成田雅彦/専修大学経営学部教授)
第3章 トランスアトランティックな遡行とエコロジカルな再生
──メルヴィルの小説におけるアメリカ独立革命
(竹内勝徳/鹿児島大学法文学部教授)
第2部 物語る自然のトランスアトランティックな共鳴
第4章 ミルトン、コウルリッジ、ソロー
──レテの川から難破の浜辺へ
(伊藤詔子/広島大学名誉教授)
第5章 ワーズワスからソローへ
──「躍動する物質」のロマン主義的系譜
(小口一郎/大阪大学大学院言語文化研究科教授)
第6章 破局のエコノミー
──クレアとソローの自然史
(金津和美/同志社大学文学部教授)
第7章 メルヴィルとマテリアル・エコクリティシズム
──トランスアトランティックに捉えるその創造性
(藤江啓子/愛媛大学名誉教授)
第3部 自然と人の持続可能な関係性に向けて
第8章 環大西洋の田園共和主義と北方の原野
──ウルストンクラフトの環境意識
(川津雅江)
第9章 鯨のエコロジー
──『白鯨』のテクノロジーとエコノミー
(植月惠一郎/日本大学芸術学部教授)
第10章 楽しむ心を持つすべての人に
──風景観光・歩行の詩学・自然保護
(吉川朗子)
コーダ
経験主義、情報管理、環境人文学
(スコット・スロヴィック/
アイダホ大学教授、ASLE機関誌ISLE編集長
【大野美砂(東京海洋大学学術研究院准教授)訳】)