談義本(だんぎぼん)とは、18世紀中頃に江戸を中心に流行した小説類である。通俗的な教訓と滑稽性を特徴とする。江戸固有の言葉や風俗、美的理念や生活理念を初めて描いたものとされる。正徳・享保頃から、増穂残口の談義物や佚斎樗山の心法物が三都に流行り、俗語の使用による滑稽さが増していった。