目次
夜の楽しみ 達意ということ 病みあがりのおさらい 永劫回帰 紙の子 写実ということの底知れなさ 「が」地獄 日々の仕事 ティベリウス帝「権力者の修辞」 招魂としての読書 休暇中 「文学は可能か」の泥沼で 老躁の風 いつもそばに本が 漱石随想 謎の書き込み 赤い門 初めの言葉として《わたくし》 作品の前後のこと 短篇を求める心 遅れて来た巡礼者 朝顔に導かれて 五十の坂で つねに更わる年 眼と耳と 野川をたどる 年の坂 埋もれた歳月 顎の形 夏に負ける 正月の安息 静かな新年 大年の静まり 年越し 時「字」随想 日記 プロムナード 楽天の日々 草食系と言うなかれ 泰然自若の猛獣 大都市の山 老熟の有用知らぬ荒涼 人は往来 水豊かな城下町を包んだ炎 根岸 越す もう死んでいる 節を分ける時 自足の内から嵐が吹く 親の趣味 震災で心に抱えこむいらだちと静まりと 地震のあとさき 知らぬ翁 龍眼の香り 安堵と不逞と プラハ 平成紀行