目次
序 章 鎌倉仏教をどう見るか
Ⅰ 方法と概観
第一章 日本宗教史の中の仏教
一 鎌倉新仏教中心史観から顕密体制論へ
二 日本宗教史における仏教の位置づけ
第二章 鎌倉仏教の形成と展開
一 方法論をめぐって
二 実践と倫理
三 修行と教学
四 王権と神仏
Ⅱ 鎌倉仏教の形成
第三章 本覚思想をめぐって
一 本覚思想と密教
二 本覚思想の定義と類型
第四章 浄土教の思想
一 浄土教における現世と来世
二 法然の『選択本願念仏集』撰述とその背景
第五章 栄西における密と禅
一 栄西—密から禅・戒へ
二 栄西はどのように禅を伝えたか
Ⅲ 鎌倉仏教の展開
第六章 日蓮の真偽未決遺文をめぐって
一 遺文の真偽論をめぐって
二 『三大秘法抄』—宗教と国家
三 最蓮房宛遺文—本覚思想との関係
第七章 密教からみた諸宗—頼瑜の諸宗観
一 『諸宗教理同異釈』
二 『顕密問答鈔』
第八章 無住の諸行並修思想
一 『聖財集』にみる無住の実践仏教
二 『聖財集』における四句の体系
第九章 『夢中問答』にみる夢窓疎石の思想
一 夢窓疎石とその思想史的位置づけ
二 『夢中問答』の思想
第十章 仏教と中世神道論—神・仏・天皇論の展開
一 仏教から見た歴史と天皇—『愚管抄』を中心に
二 中世神道における天皇論—慈遍を中心に
結 章 中世から捉え返す思想
あとがき
初出一覧
索 引