目次
序
導入
序曲─ドイツ史はいかに短いか、長いか
進歩としての歴史―記憶としての歴史
新しい国民的歴史というボーラーの理想
想起の文化の三次元
体現された歴史―世代のダイナミズムについて
世代―ある「水の煉瓦」
四五年世代
「懐疑的な世代」についてのシェルスキーの描写
懐疑的な世代と六八年世代の接合について
戦争世代からの決別─公的な歴史の時間
六八年世代からの決別─世代のアイデンティティとエポックの変革
世代の小案内─二十世紀の七つの世代についての概観
まとめ
家庭の記憶における歴史─世界史への私的アプローチ
始まりと終わり、断絶と持続
父親文学から家族小説へ
ダグマール・ロイポルト─『戦後』
シュテファン・ヴァクヴィッツ─『目に見えない国』
まとめ
公的な空間における歴史─想起の担い手としての建築
再建と新たな故郷
ボン―暫定措置のミュージアム化
ベルリン―パリンプセストとしての都市
新しい中心をめぐる争い
再建と再構成
国民的象徴としてのプロイセン
ベルリン王宮をめぐる議論
まとめ
演出された歴史─ミュージアムとメディア
展覧会とミュージアム
(地域的な)歴史の再来─シュタウフェン家に心酔したバーデン・ヴュルテンベルク
地域史からヨーロッパ史へ─ドイツ国民の神聖ローマ帝国
ヨーロッパという枠組での国民史─逃走と放逐
歴史的提示の三基本形式─物語、展示、演出
事物の魔力
展示品をとり巻く状況について
レトロの文化と郷愁の波
歴史の演出
(ハリウッド)映画におけるドイツ史
歴史の舞台─歴史的な場の演出について
シモン・アティーとソフィー・カルによるベルリンの二つの芸術企画
国境の町ヘルムシュテットの企画「ボーダーレス」
同行者としてのアイポッド─イェーナ・コスペダとグーゼンにおける心理映画
生きた歴史─ライブパフォーマンスとしての演出された歴史
展望─国民の再発明
アライダ・アスマンと戦後ドイツの記憶史 (訳者解説)