目次
緒 言
第一の手紙
この著作で報告する対話はどのような機会に行われたか。
第一の対話——市民がその統治下で暮らす政府に対してなすべき服従についての一般的省察。
第二の手紙
第二の対話。あらゆる国家において、市民は公共の幸福を実現するうえで最適の統治を望む権利がある。そのような統治を実現するのは市民の義務である。その際に用いるべきさまざまな手段について。
第三の手紙
第二の対話の続き。スタナップ卿に提出した反論と彼の回答。
第四の手紙
第三の対話。キケロの『法律について』の一節の検討。人は不正な法律に服従してはならないということ。諸国民の下で賢明な法律あるいは不正な法律が生まれるさまざまな原因。
第五の手紙
第四の対話。自由な国家における良き市民の義務に関する一般的見解。彼〔市民〕は、君主政のもとで隷属状態がさらに高まるのを回避し、自由を回復するために、いかに行動すべきか。
第六の手紙
第四の対話の続き。君主政から離脱して自由になろうとする州について。フランスで全国三部会を開設する手段。そのための行動はいかなるものであるべきか。
第七の手紙
第五の対話。前回の対話の説明。自由を確実にする諸手段。立法権、および、行政権の諸分野への分割について。
第八の手紙
第六の、そして最後の対話。自由を回復した後、共和国はいかなる手段によって、その国制を維持し永続させることができるか。
ジヤン=ルイ・ルセルクル著「解説」
訳者あとがき——「共和主義者マプリ、そしてルソー 」