目次
第一章 処女作『日本浪曼派批判序説』を上梓
同人誌「同時代」に「日本浪曼派批判序説」の連載開始
カール・シュミットに学び、日本ロマン派を解明
『日本浪曼派批判序説』を未来社から刊行
保田與重郎と橋川文三
第二章 あたたかい思想としての柳田国男――丸山眞男への反措定
初の評伝「柳田国男――その人間と思想」を執筆
柳田国男の文学的感性・詩人的資質に照射
あたたかい思想としての柳田国男(=丸山眞男への反措定)
第三章 超国家主義を論じ丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅(かいこう)
丸山眞男と思想的訣別――吉本隆明との邂逅
「昭和超国家主義の諸相」で丸山への反措定
日本初のナショナリズムの著作を上梓――あたたかいナショナリズムを模索
あたたかい思想としての『昭和維新試論』を提起
第四章 竹内好らと「中国の会」に参加し「中国」を創刊――近代日本と中国・アジアの思想解明へ
竹内好に親炙(竹内好らと雑誌「中国」を発行)
丸山眞男から竹内好へ(吉本隆明を経由して)
脱亜論とアジア主義(福沢諭吉と岡倉天心を論じる)
『黄禍物語』を執筆、竹内好から中国語を学ぶ
終章 総論・野戦攻城の思想
教育者としての橋川文三
全共闘運動と橋川文三
三島由紀夫、清沢洌、水戸学、外遊、他
未完の西郷隆盛
蠱惑(こわく)的文体の魅力
野戦攻城の思想
病いに苦しんだ晩年