目次
序章 写真の周縁へ
1 写真と絵画
2 Photography Extraordinary
3 Photography Ordinary
4 「見る」こと、「写す」こと
第1章 見えないから写す――写真と流体
1 生気から電気まで
2 X線の衝撃
3 ライヒェンバッハのオド写真
4 ダルジェのV線写真
5 オホロヴィッチの念写実験
6 〈見える〉と〈写る〉と〈存在する〉
第2章 写して見せる――降霊術としての心霊写真
1 幽霊はどのように現れるか
2 幽霊と光学
3 心霊写真の「発見」
4 「メディウム」としての写真
5 幽霊らしさの陥穽
6 幽霊たちの身元
7 写真と幽霊
第3章 見えなくても写る――妖精写真とカメラ的想像力
1 事件のあらまし
2 霊視における「振動理論」
3 霊視者の目とカメラ・アイ
4 絵画の写真
5 描かれたものを〈写す〉
第4章 写らないものを見る――カレンベルクの写真ダウジング
1 ダウジング――枝占いから地球線まで
2 カレンベルクのダウジング
3 写真ダウジングと流体写真
4 写真ダウジングと筆跡ダウジング
5 写真のなかの〈見えない〉もの
第5章 写っても見ない――テッド・シリアスのポラロイド念写
1 シリアスの念写
2 念写に対する反響と批判
3 念写の先駆者・福来友吉
4 念写とポラロイド
5 写るべきもの、写るべきではないもの
終章 期待と不安の狭間で
あとがき