目次
「工藝」の脱構築のために
「伝統」の諸相 日本の伝統工藝の源流としての正倉院宝物
工芸を読み、工芸を書く
琳派の近代と国際性
一九三〇年代の工藝と「伝統」
伝統文化の国際的認知をめぐる問題
東西の往還 明治工藝論
明治政府と伝統芸術
柴田是眞と京文化
パリに眠る翻訳手稿
ボウズ・コレクションにみる十九世紀輸出工芸の受容の一様相
エミール・ガレにおける「工芸」と「美術」
知られざる「伝統工芸」
モダニズム美学と装飾デザイン 京都におけるモダニズム美学と装飾・工藝の相克
近代の琳派としてのデザイナー・神坂雪佳
「和紙」の近代的生成と工/芸の諸相
画家・藤田嗣治
東アジア工藝の近代 近代日本工芸と植民地
植民地朝鮮の工芸と日本
清末における勧業博覧会の受容と都市空間の再編過程
清末から民国期にかけての中国の工芸美術教育と日本
鹿間時夫と「満州」における民藝蒐集
美意識の相克と価値観の葛藤 美意識の衝突
情報技術革命と工芸の将来
工芸を問い直した内田邦夫のクラフト運動
経営と流通の国際的変貌 「職人」とは誰か
麻の糸積みと手織りの現状
変わりゆく仏壇・仏具業界
伝統工藝の現在 「光峯の織物美術」を中心とする京都の伝統工芸が抱える諸問題について
伝統の将来・伝統、人まず在りき
コラム・漆芸の国際化への取り組みurushi works 2000-2006
何故に、「東京焼」。
将来への展望 伝産法制定に至るまでの背景と伝統的工芸品の枠組
転換点を迎えた京都の伝統産業政策
京都府、京都市における伝統産業振興条例制定について
市場性を中心に伝統工芸(手仕事等)の展望を探る
京都の美術をさらに力強くするために
工藝の将来あるいは「ものつくり」再考