目次
序章――なぜ英国はファンタジー王国なのか
I
第1章 ロアルド・ダール『チャーリーとチョコレート工場』
――「賢明な受動性」と想像力
第2章 ジョウン・G・ロビンソン『思い出のマーニー』
――過去との邂逅あるいは和解
第3章 ペネロピー・ライヴリー『ノラム・ガーデンズの屋敷』
――過去の総和としての現在
第4章 ダイアナ・ウィン・ジョウンズ『ハウルの動く城』
――固定観念という呪縛
第5章 サルマン・ルシュディ『ハルーンと物語の海』
――言論の自由と物語の意義
第6章 J.K.ロウリング『ハリー・ポッター』シリーズ
――英国ファンタジーの伝統
Ⅱ
第7章 ジェイン・オースティンと児童文学
――『ハリー・ポッター』と『ナルニア』に
オースティンが与えた影響
第8章 J.R.R.トルキーン『ホビット』
――古いものと日常の美、
あるいは「イングランド的なるもの」
第9章 『不思議の国のアリス』と『千と千尋の神隠し』
――通過儀礼としての死と再生
Ⅲ
オクスフォード――ファンタジーの都
ロアルド・ダール文学紀行
『ピーター・パン』の背景
『くまのパディントン』50周年
童話作家としてのテリー・ジョウンズ
アラン・ガーナー文学紀行
ロンドンのターミナル駅──ホグウォーツ急行は
なぜキングズ・クロス発なのか?
フィリッパ・ピアスの遺作