紹介
二百年の時を経ても、なお現代に増殖する『フランケンシュタイン』の物語。映画、マンガ、おもちゃと繰り返し再生産される「フランケンシュタイン」のイメージ。なぜ、1818年に出版された小説が、SFとして、ホラーとして、エンターテインメントとして、ポップカルチャーのなかで生き延びてきたのか、原作を知らない人のために、丁寧に解き明かす。
◉一般教育科目(文学)の講義ノートを元にした、わかりやすい内容です!
◉SFアクション映画『アイ・フランケンシュタイン』、2014年9月6日(土)より全国ロードショー!(現代に生き延びた「怪物」が、孤高のヒーローとして世界の滅亡をかけた戦いに身を投じる内容)
◉2011年、映画監督ダニー・ボイル演出による舞台劇『フランケンシュタイン』がイギリス、ロイヤル・ナショナル・シアターで上演され、 ベネディクト・カンバーバッチとジョニー・リー・ミラーが交互に主演、ともにローレンス・オリヴィエ賞の主演男優賞を受賞(今年、日本でも映画館で上映されて、話題に)
目次
序章 フランケンシュタイン神話
第1章 物語の着想=妊娠
第2章 物語の出産/出産の物語
第3章 語りの入れ子構造
第4章 怪物の誕生
第5章 怪物とは何か?
第6章 言語の獲得
第7章 女の創造/女の破壊
第8章 悪夢の果て
第9章 『フランケンシュタイン』の受容
第10章 フェミニズム・ジェンダー批評で読む『フランケンシュタイン』
第11章 『フランケンシュタイン』と映画
第12章 『フランケンシュタイン』と『ブレードランナー』
終章 怪物はアンドロイドの夢を見たか?