目次
はしがき
序 章 いま死刑制度とそのあり方を考える (井田 良)
Ⅰ はじめに
Ⅱ 本書に収録された各論稿について
Ⅲ 死刑制度をめぐる主要な論点
Ⅳ 日本人の死生観・刑罰観と死刑
Ⅴ 結 語
第2章 死刑存廃論における一つの視点 (高橋 則夫)
――応報的正義(Retributive Justice)から修復的正義
(Restorative Justice)へ
Ⅰ これまでの死刑存廃論
Ⅱ 被害者(遺族)と死刑制度
Ⅲ 被害者(遺族)と刑事司法
Ⅳ 応報から修復・回復へ
Ⅴ 被害者関係的刑事司法から修復的司法へ
Ⅵ これからの課題
第3章 日本の死刑制度について考える (椎橋 隆幸)
Ⅰ はじめに
Ⅱ 国際的動向
Ⅲ 死刑の法的正当化根拠
Ⅳ 罪刑の均衡について
Ⅴ 誤判の問題
Ⅵ 死刑と世論
Ⅶ おわりに
第4章 わが国の死刑適用基準について (原田 國男)
Ⅰ はじめに
Ⅱ わが国の一般的な量刑判断基準
Ⅲ わが国の死刑適用基準――永山事件基準
Ⅳ 永山事件基準における量刑事情
Ⅴ 永山事件基準の実質化
Ⅵ 私の経験
Ⅶ 裁判員裁判における死刑判決
第5章 死刑制度 (フランツ・シュトレング / 翻訳:小名木明宏)
――ドイツの視点からの考察
Ⅰ 歴史
Ⅱ 死刑に対する市民の見方
Ⅲ 刑罰目的の検討と死刑
Ⅳ 最後に――死刑に反対する主要な論拠
第6章 ドイツの無期刑と「責任重大性条項」 (小池信太郎)
――立法・判例の動向を中心に
Ⅰ はじめに
Ⅱ 死刑廃止後の状況と無期刑への仮釈放制度の導入
Ⅲ 無期刑仮釈放制度の概要
Ⅳ 責任重大性条項
Ⅴ 結びに代えて――日本への示唆と展望
第7章 ドイツにおける被害者支援活動 (ぺトラ・ホーン /
翻訳:堀田晶子)
Ⅰ 現実その1
Ⅱ 現実その2
Ⅲ 事例1
Ⅳ 個人的な体験
Ⅴ 事例2
Ⅵ 総 括
第8章 被害者支援と死刑 (太田 達也)
Ⅰ 公費による経済的支援
Ⅱ 刑事手続における損害回復
Ⅲ 被害者への情報提供
Ⅳ 刑事手続への参加
Ⅴ 被害者感情と死刑
Ⅵ 現行法制度としての死刑の再検討
Ⅶ 死刑の執行方法――薬物注射導入の提案
Ⅷ 死刑の執行時期と対象者選定基準
Ⅸ 裁判員と死刑
索 引
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初出一覧