目次
第1章 はじめに
第1部:愛着と養育
第2章 愛着とは何か
進化論的視点
愛着行動システム
愛着行動の活性化と停止
愛着の発達
愛着表象の内的作業モデル
愛着行動システムと他の行動システムとの間の相互作用
探索行動システムと安全基地
安全や安心感のある隠れ家
要 約
第3章 愛着の分類
体制化された愛着
体制化されていない(未体制化)愛着
非体制型の愛着行動から統制的愛着行動へ
もう1つの分類法
愛着パターンの分布
愛着パターンの時間的安定性や予測可能性
要 約
第4章 愛着の体制化(そして非体制化)に影響を与えている要因とは何か
愛着の体制化への養育の貢献
養育とは何か?
愛着の安定性の体制化(あるいは非体制化)を規定するうえでの養育の役割に関する実証的証拠
愛着の体制化における子どもの気質と遺伝的要因の役割
気質要因
愛着と自閉症
特定の遺伝子
愛着の世代間伝達
愛着に関する親の心の状態と乳児の愛着安定性とのリンク
愛着に関する親の心の状態と親の感受性のある応答性とのリンク(B)
親の感受性のある応答性と乳児の愛着の安定性とのリンク(C)
伝達ギャップ
伝達ギャップの橋渡し
要 約
第5章 愛情の絆と愛着対象
愛情の絆とは何か?
愛着対象はどのように定義されるか?
職業としての子どもの養育者は愛着対象なのか?
複数の愛着対象の表象はどのように構造化されているのか?
要 約
第6章 愛着理論は文化を超えて妥当性があるか?
エインスワースのウガンダでの研究
ケニヤのグシ
マリのドゴン
イスラエルのキブツ
ナイジェリアのハウサ
ボツワナのクンサン
ザンビアのエフェ・ピグミー
学術的論争
コメント
要 約
第2部:愛着と養育の査定
第7章 はじめに
愛 着
養 育
愛着や養育の査定法についての説明の提示形式
研究や統計に関する専門用語の解説
第8章 愛着の査定法(アセスメント法)
子どもの行動観察にもとづく愛着の査定(アセスメント)
分離-再会手続き
Q分類法(Qソート法)
子どもの内的作業モデル/表象にもとづく愛着査定
絵画反応課題
ナラティヴ・ストーリー・ステム法(NSSTs)
面接技法
第9章 養育の査定
養育の観察にもとづいた査定
母親感受性尺度
ケア指標(ケア・インデックス)
非典型母親行動の査定分類検査(アンビアンス)
養育者行動分類システム
養育や子どもとの関係に関する養育者の内的作業モデル/表象にもとづく養育の査定/測度
親発達面接(PDI)
養育経験面接(ECI)
第3部:愛着の体制化と機能の相関
第10章 どの領域の機能が,愛着と相関すると仮定されていて,その間にはどのような影響経路がありそうか?
どの機能領域が愛着と相関していると仮定されるか
愛着が影響する仕方には,どのような経路が考えられるか
要 約
第11章 愛着の安定性/不安定性と子どもの機能との相関関係についての証拠
研究上の問題
証 拠
要 約
第4部:愛着障害とは何か
第12章 愛着障害の2つのバージョン
国際的分類法
もう1つのバージョン
要 約
第13章 愛着障害研究
研究法に関する問題
証 拠
イギリスの養護施設の小さな子どもたちとその後の発達
カナダで養子になったルーマニア人孤児
イギリスで養子になったルーマニアからの恵まれない(困窮した)子どもたち
ブタペストのレジデンシャル養護施設で生活する子どもたち
アメリカのハイ・リスク群や虐待を受けた子どもたち
要 約
第14章 愛着障害とは何か
弁別された愛着対象が1人も存在しない
抑制性RADと脱抑制性RADの違いとは何か
愛着障害のもう1つの基準
非体制型と抑制性RAD
5歳以上の子どもの反応性愛着障害
要 約
第5部:愛着理論にもとづいた介入研究(一部はもとづいていない介入研究)
第15章 はじめに
第16章 証拠にもとづく介入研究:養育者の感受性を高める
ベイカーマンズ-クラネンブルグら(2003)の“少なければ,もっと:乳幼児期早期における感受性と愛着介入のメタ分析”
コーエンら(1999)の“よく見て,待って,考える:母子精神療法での新しいアプローチの有効性の検討”
ヴァン-デン-ブーム(1994)の“愛着と探索に及ぼす気質とマザーリングの影響:むずがりやすい幼児を持つ低所得層の母親の感受性のある応答性の実験的操作”
ヴァン-デン-ブーム(1995)の“1年目の介入の効果は持続するのか:ドイツのむずがりやすい子どものサンプルについての幼児期での追跡調査”
ブノワら(2001)の“介入前後での摂食障害児への母親の非典型行動”
トスら(2002)の“被虐待児の持つ表象モデルを変えるための2つの介入の相対的有効性:愛着理論への意義”
マーヴィンら(2002)の“安全感の環プロジェクト:養育者-就学前児の2者関係への,愛着理論にもとづいた介入”
要 約
第17章 証拠にもとづく介入:養育者の交代
ラシュトン・メイズ(1997)の“児童期での新しい愛着の形成:最新研究情報”
ドジエら(2001)の“里子養育を受けている幼児にとっての愛着:養育者の心の状態の役割”
スティールら(2003a)の“愛着の表象と養子縁組:養育者の心の状態と虐待を受けたことのある子どもの情動の語りとの関連”
ホッジズらの“養子縁組措置の1年後(2003b)と2年後(2005)の愛着表象の変化:被虐待児の語り”
要 約
第18章 証拠にもとづかない介入
子どもへの直接介入
“愛着療法”
第19章 介入に関する結論
引用文献
人名索引
事項索引
監訳者あとがき