目次
Ⅰ基礎理論
制度的理解としての「公法と私法」●大橋洋一
法律の執行=行政概念の一断面●高木光
取消し・撤回理論の再構成の視点●田村泰俊
行政法の体系における行政行為・行政処分の位置付け●中川丈久
市場の失敗対策としての行政法の再構成=阿部泰隆理論の到達点と展望を踏まえて●福井秀夫
「憲法と行政法」序説=一憲法学者がみた行政法学とそこから学ぶもの●棟居快行
Ⅱ行政手法
環境情報と法政策●越智敏裕
地方公共団体の経済活動への関与=その許容性と限界●斎藤誠
「行政立法の機能論」の可能性=消防法を素材として●野口貴公美
行政作用法編制の視点と構成=規制システムの手続法的構成の見地から●比山節男
競売による分配行政法の基本問題●山本隆司
Ⅲ法制度設計
総合的土砂災害対策の充実へ向けて●宇賀克也
社会保障給付における要保障事由,必要,財,金銭評価の関係に関する一考察=とりわけ「従前所得の保障」に注目して●太田匡彦
地域空間管理と協議調整=景観法の7年と第2期景観法の構想●北村喜宣
共生ケアの法的可能性●交告尚史
福島原発事故と原子力安全規制法制の課題●高橋滋
食の安全をめぐる法と政策●南眞二
持続的な流域管理法制の考察=公物管理法制,土地利用規制および住民協働の視点から●三好規正
Ⅳ行政訴訟(制度)
欧州における環境行政訴訟の展開=司法アクセスの保障を中心として●大久保規子
「地域像維持請求権」をめぐって●角松生史
環境団体訴訟の正統性について●島村健
権利と救済(レメディ)=行政法における権利の特質●曽和俊文
行政不服審査制度の実効性?=ドイツにおける廃止論議によせて●山田洋
ドイツ公共調達争訟制度の展開=契約争訟の制度設計へ向けて●米丸恒治
Ⅴ行政訴訟(要件・本案)
税務訴訟における当事者訴訟の活用可能性●占部裕典
実質的当事者訴訟と抗告訴訟に関する論点 覚書●大貫裕之
抗告訴訟における第三者の出訴可能性と処分性=相対的行政処分概念の示唆するもの●興津征雄
行政機関による法解釈とその裁量統制●黒川哲志
裁量基準の実体的拘束度=脱・手続的アプローチ,脱・自己拘束論●常岡孝好
行政行為の「後発的瑕疵」に関する一考察●人見剛
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