目次
小川未明-感激に生きるロマンチシスト 秋田雨雀-人道主義に立つ寓意の童話 坪田譲治-リアルな目で描く童心の世界 千葉省三-子どもの文学のアルチザン 浜田広介-無償の愛と善意への賛歌 宮沢賢治-宇宙的生命を語る文学 青木茂-自然の中で遊ぶ子どものユーモア 壺井栄-庶民であることの哀歓 平塚武二-児童文学における無頼派 新美南吉-童話で描く実人生の重み 岡本良雄-貧しさをのりこえる友情の文学 吉田甲子太郎-面白くて感動を与える文学とは 有島武郎-本能としての愛の表現者 山本有三-人生の真実にたちむかう勇気 豊島与志雄-豊かな物語性と不思議さ 宇野浩二-夢見ることを忘れない私小説作家 芥川龍之介-人間の本質をえぐり出す確かな目 佐藤春夫-ロマンチックな夢と批評精神 佐藤紅緑-社会とかかわって生きる青春像 池田宣政〈南洋一郎〉-愛の哲学と冒険譚と 江戸川乱歩-滅びることのないヒーローたち 高垣眸-子どものロマンをかきたてた熱血漢 石森延男-人生の教師としての文学 椋鳩十-ヒューマニズムにあふれる動物文学 久保喬-野性と夢の中の子ども 宮口しづえ-故郷への限りない愛着 花岡大学-人間性をえぐる鮮烈な童話文学 関英雄-社会性を持つロマンチシズム 斎藤隆介-勇気としてのやさしさとはげまし 岩崎京子-ひそやかに生きるものへの共感
竹崎有斐-闊達でユーモラスな父性の文学 今西祐行-誠実にかかわる人間の真実 神沢利子-存在の意味を問うファンタジー 長崎源之助-貧しく暖かな人々の哀歓 吉田とし-きらめく青春の日の感情 大石真-童心的リアリズムの克服 松谷みよ子-民話の中の闇と明るさ 佐藤さとる-ファンタジーの魔術師 寺村輝夫-常識への抵抗者としての王さま たかしよいち-太古へのロマンと冒険と 山中恒-生の原理と読み物の面白さ あまんきみこ-もう一つの国へのパイロット 中川李枝子-幼児にとってのユートピア世界 山下明生-海の心と一つになれる童話 小沢正-ユーモアと寓意で描く非情な世界 立原えりか-夢のむなしさを凝視するメルヘン 安房直子-人生の深淵を描くメルヘン 舟崎克彦-ナンセンス・ファンタジーへの挑戦 ファンタジーとしての宮沢賢治童話論 幼年童話から見た賢治と南吉 南吉童話の特質 南吉童話の人間観 近代小説的リアリズムの克服 自己を追い続けた青春の文学 さねとうあきらの文学 終わりのない夢を求めて 心からの友人としての小人 コロボックルのトモダチになれる条件 不思議さとの出会い 夢の実現する物語 魔法の面白さを追求する 後藤楢根の世界 全宇宙の心に通じる詩人 エンターテインメントの復権 偉大なるマンネリズム小説
子どもが子どもであることのすばらしさ 灰谷健次郎論 読みがいのある誠実な文学