目次
編者まえがき
序 章 承認論の射程──社会政策の新たなパラダイム(田中拓道)
第Ⅰ部 理論編
第1章 リベラリズム批判としての承認論──「正義」と「善」の関係をめぐって(大河内泰樹)
◎コラム1 社会哲学の研究動向(岡崎龍)
第2章 政治的リベラリズムにおける承認論の射程(後藤玲子)
第3章 承認と正義──「再分配/承認」論争とその後(加藤泰史)
第4章 労働・承認・闘争──アクセル・ホネットの「労働と承認」論(日暮雅夫)
第5章 社会正義と制度的権力 ティートゥス・シュタール(徳地真弥、訳+解題)
第Ⅱ部 政策編
第6章 学校教育と承認をめぐる問題(山田哲也)
第7章 教育学の承認論的転回?──あるいは、アナクロニズムの甘受について(神代健彦)
第8章 障害者政策における承認──当事者主義の台頭と障害肯定論の広がりを踏まえて(中澤篤史)
第9章 スポーツと承認──その社会政策への利用をめぐって(鈴木直文)
第10章 福祉政策における承認──フランスの最低所得保障改革を事例として(田中拓道)
◎コラム2 福祉政策の研究動向(井上睦)
第11章 承認がうみだす新たな排除とは何か──フランスにおけるマイノリティ承認と「セクシュアル・デモクラシー」(森千香子)
◎コラム3 多文化主義の研究動向──民族・人種マイノリティの承認 (村上一基)
第12章 承認の臨界を考える──あるぺドファイル(小児性愛者)男性の語りから(湯川やよい)
事項索引
人名索引
執筆者紹介