目次
序論
第一部 知の考古学に向けて──一九五四─一九六六年
第一章 出発点──心理学の時代
1 心理学への批判
2 ビンスワンガーの理論──現存在分析
3 弁証法的運動と主体の動態的イメージ
第二章 一九六一年──『狂気と非理性』と人間学批判
1 狂気についての歴史──心理学との断絶
2 構造主義、ニーチェ──『狂気と非理性』のいくつかの源泉
3 構造主義と現象学的主体の拒否
4 「人間学」とは何か
第三章 考古学という方法とその問題
1 考古学の源泉
2 アプリオリの「批判」としての考古学
3 人間学的構造と認識する主体
4 文学の言語と臨床医学の言語──同形性と両立不可能性
5 考古学における言語の位置づけ
第二部 転換点と断絶──一九六六─一九六九年
第一章 『言葉と物』──考古学の限界点
1 エピステーメーと不連続性
2 「人間学的眠り」と人間の形象
3 考古学の方法──主体と客体についての問い
4 新たな方法論に向けて
第二章 新たな方法に向かって
1 対象の問題
2 一九六七年──チュニスでの講演
3 新たな考古学の誕生
第三章 『知の考古学』とその方法
1 方法の創始
2 方法論的断絶──新しい定義
3 新たな方法──『知の考古学』の位置づけ
第三部 系譜学の時代──一九七〇年以後
第一章 系譜学の導入
1 新たな探求の出発──『言説の領界』
2 理論的変化──言表と言説
3 「系譜学」のプロジェクト
4 新たなレヴェルの導入
第二章 研究の様態としての系譜学
1 考古学と系譜学
2 系譜学とアクチュアリティー──権力の問い
3 系譜学と歴史──真理の問題
第三章 主体と主体性
1 系譜学的探求における主体の批判
2 主体化=隷属化の作用──主体の形成
3 「統治」の分析
4 統治のもうひとつの側面──批判と啓蒙
5 主体化と統治性
結論
フーコーの方法/真理の経験としての哲学
あとがき
参考文献
索引