目次
序文 伊井春樹
第Ⅰ部 古代・中世の漢詩・和歌
応制詩の述懐
--勅撰三集から菅原道真へ--[滝川幸司]
拾遺集賀部・雑賀部の配列と屏風歌[田島智子]
正宗敦夫旧蔵升底切本『金葉和歌集』考[海野圭介]
八代集の梅香詠--春部の〝恋歌〟を中心に--[胡秀敏]
「なでしこ」「とこなつ」考--歌ことばとしての変遷--[佐藤雅代]
『久安百首』部類本の編纂について[佐藤明浩]
第Ⅱ部 古代・中世の日記・物語
「さ夜ふけてかくやしぐれのふりは出づ」兼家に対する道綱母--『蜻蛉日記』上巻57番歌の場面--[堤和博]
和歌の書記法[加藤昌嘉]
日本語史上の大島本源氏物語[中村一夫]
新出『源氏物語(若菜上・残巻)』と本文分別に関する一考察[伊藤鉄也]
陽明文庫蔵近衛信尹他寄合書『源氏物語』の資料的価値[川崎佐知子]
『奥入』を書き加える/切り離すということ[中川照将]
『物語二百番歌合』の本文--冷泉家時雨亭文庫蔵『源氏和歌集』との関係--[岩坪健]
現存『海人の刈藻』の性格--『源氏物語』享受を視点として--[藤井由紀子]
『弁内侍日記』論--糾える言葉の連鎖--[阿部真弓]
『天狗の内裏』考--物語構造と諸本の生成--[箕浦尚美]
第Ⅲ部 中世以降の諸文献
『竹 眼集』について--狛氏嫡流の楽書--[中原香苗]
地蔵寺蔵『三宝感応要略録』の書き入れについて--蓮体が見たもの--[山崎淳]
今治市河野美術館蔵「不知夜記」(仮題)をめぐって[松原一義]
寛文年間の五山の文事--後水尾院の「西湖詩」をめぐって--[中本大]
森鴎外訳「玉を懐いて罪あり」覚書--その訳出の方向性について--[藤田保幸]
あとがき 執筆者紹介