目次
第1章 博物学を楽しむ——大自然に学ぶサイエンス
自然史、博物学とは/博物学の楽しさ/役に立たない博物学の意義/日本の自然
第2章 名前をつける——生物のラベリング
生物の呼び名/世界共通の名前、学名/生物の種類/生活のなかの分類学
第3章 生物を分類する——博物学の仕事
分類のための図鑑と文献/種の同定依頼/新種の発見/博物館の役割
第4章 生物を採集する——趣味から研究へ
採集の楽しみ/子どもの虫採り/趣味の採集/アマチュアの貢献
第5章 分布を調べる——生物地理の視点
生物地理区/分布境界線/生物分布図の作成/垂直分布/島の生物
第6章 野外へ出る——北のフィールドへ
美ヶ原で初めての新種発見/日光の森とダニ/森の地面のマイクロハビタート/志賀山の森でのIBP研究/皇居のお化けヒル/樹上に住むササラダニ/北海道ポロシリ岳での命拾い
第7章 野外へ出る——南のフィールドへ
屋久島の海岸から山頂へ/小笠原諸島のアフリカマイマイ/幻の虫、サワダムシ/南海のユートピア、トカラ列島/アリの巣の同居人/真鶴海岸のツツガムシ/ダニに喰いついた男
第8章 博物学を伝える——ナチュラルヒストリーの未来
科学の土台/標本と文献は国家の財産/後継者の育成/分類学者の最期