目次
はじめに
本書の使い方
第1章 国際租税法への招待
経済はグローバル、課税はローカル/国際租税法の沿革と法源/日本の国内法のしくみを概観する/立法管轄権と執行管轄権
第2章 租税条約
租税条約の必要性/租税条約に関する総論的事項/課税権の配分に関する実体的規定/手続的規定その他の重要規定
第3章 国内源泉所得
ソース・ルール/法人税法138条を読む/租税条約による修正
第4章 投資所得に対する源泉徴収
課税ルールの概観/投資所得の支払をめぐる国内法と租税条約の適用/補論:その他源泉徴収の対象とされているもの
第5章 事業所得に関する申告納付
課税ルールの概観/恒久的施設/恒久的施設に帰属する利得/税額算定と納付
第6章 事例演習 1——外国企業による対日進出
[設問1]日本への進出形態/[設問2]支店・駐在員事務所の設置/[設問3]子会社の設立
第7章 外国税額控除
国際的二重課税の排除/法人税法69条1項を読む/間接外国税額控除/みなし外国税額控除
第8章 課税権の確保
国際的租税回避/移転価格税制/各種の境界とその濫用
第9章 事例演習 2——ハイブリッド・エンティティと条約漁り
[設問1]対外投資と外国税額控除/[設問2]ハイブリッド・エンティティと租税条約/[設問3]ハイブリッド・エンティティと外国税額控除/[設問4]条約漁りとLOB条項
第10章 次のステップへ——国際的企業再編の課税問題
本章で取り上げるテーマ/国際課税の視点からみた会社組織上の行為/国際課税上の租税属性の変更と租税条約/次のステップへ
考え方のヒント