目次
序章 なぜエピソード記述が必要なのか——行動中心主義から脱却するために
1 はじめに/2 養育や保育や教育の現状を変革しなければという思い/3 看護、介護、医療、社会福祉の現場を覆う行動中心主義、行動変容主義/4 人間諸科学の研究動向への危機感/5 行動中心主義を乗り越えるためのエピソード記述
第1章 私の歩んできた道のりと私の目指す心理学
1 私のこれまで歩んできた道のり/2 私がフィールドの中に入り込む中で考えてきたこと/3 エピソードと意識体験/4 二つのエピソードから前節での議論を振り返る
第2章 意識体験からメタ意味へ——5つのエピソード記述を読み解く
1 意識体験とは/2 ある意識体験からそのメタ意味を認識するまで/3 5つのエピソード記述を読み解く
第3章 私の考える認識の枠組みと行動科学の認識の枠組みとの相違
1 観察者の代替可能性を巡って/2 明証的(エヴィデント)であること/3 素朴な認識の枠組みと、厳密な科学的認識の枠組み/4 本章の簡単なまとめ
第4章 私の目指す心理学のかたち——既発表の私のエピソードと、実践者の書いたエピソードから
1 9カ月乳児とその母親の遊びのエピソードから/2 障碍者通所施設の指導員の書いたエピソード記述から/3 本書全体のまとめに代えて