目次
はじめに
第I部 リベラル・デモクラシーに内在する宗教の問題
第一章 グローバルなリベラル・デモクラシーとヴァイマールの亡霊
——現代アメリカにおけるレオ・シュトラウスの浮上は何を物語るのか?
第二章 同化主義とシオニズムのはざま——レオ・シュトラウスとスピノザの背反と交錯
第II部 近世・近代における政治・理性・啓示の関係
第三章 西欧近世における開放的共存の思考様式——スピノザにおける神権政治と民主政
第四章 古典主義時代における歴史の概念と政治神学
——聖書解釈におけるホッブズとスピノザの相違は何を帰結するのか?
第五章 コスモポリタン・デモクラシーと理性vs.啓示の争い
——〈理性の公的使用〉にみるカントの政治的判断力
第III部 ヴァイマール期から現代にいたる政治と宗教の問題
第六章 政治的公共圏と歴史認識——アーレントにおける「光の物語」と「闇の記憶」
第七章 構成的権力論と反ユダヤ主義——力と法をめぐるシュミットとスピノザの邂逅
第八章 ポスト形而上学時代における政治的「無神論」——マルクス「宗教一般」の再検討
あとがき/追記/参考文献/索引