目次
謝辞
序文
第一章 来るべき世界
第二章 ガストン・アクリオ──レシピをプレゼントする料理長
第三章 ジョルディ・ムニョスとメーカーズの運動
第四章 ブレ・ペティスと新しい産業革命
第五章 ラファエル・ユステと脳の操作者
第六章 ペップ・グアルディオラと儲けている時の刷新の技
第七章 ブランソン、ムスク、カルギーマンと再発明の技
第八章 サルマン・カーンと「反転学校」
第九章 ゾレッジー、フォン・アンと社会的革新者たち
第一〇章 革新の五つの秘訣
訳者あとがき
著者紹介・訳者紹介
前書きなど
訳者あとがき
本書は、『マイアミ・ヘラルド』紙の名物コラムニストでピューリッツアー賞受賞者、米州で絶大な人気と発信力を誇るジャーナリストのアンドレス・オッペンハイマー氏の『米州救出』(二〇一一年六月、時事通信社)、『ラテンアメリカの教育戦略』(二〇一四年一一月、時事通信社)に続く、完結編ベストセラーの初の邦訳です。
本書では、二一世紀の発展の柱である革新と創造についての米州での驚くべき現状が紹介されます。マイクロ・ソフト創始者ビル・ゲイツや冒険企業家リチャード・ブランソン、反転学校のサルマン・カーン、3Dプリンター発明者ブレ・ペティス、ペルー革新料理人アクリオ、革新的サッカー監督アルゼンチン人グアルディオラ、社会的起業家チリ人ゾレッジー、コンピューターの認証文字発案者グアテマラ人フォン・アン等、世界的革新者たちとのインタビューを通じ、その革新の秘密が明らかにされてゆくのです。
そして、なぜ中南米にビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが生まれないのかにつき考察し、中南米の潜在的創造力と革新を開花させるための五つの秘訣(失敗を容認する革新文化等)を引き出します。本書は、創造と革新を切り口に、北米から見た米州の知られざる状況を複眼的視点から紹介した極めて興味深い本です。
(…後略…)