目次
第1章 世界が認めるオタクカルチャー
第2章 右派とオタクカルチャー
第3章 オタクvs韓流
第4章 左派に苦しめられるオタク
第5章 オタクと政治の導線
あとがき 国敗れてオタクあり 但馬オサム
前書きなど
近年、神社や仏閣などといった伝統文化、グルメやJポップ、ファッションなどのポップカルチャー、マンガ・アニメなどのオタクカルチャーが、海外で非常に高い評価を受けています。
日本人である筆者としては非常に喜ばしいことです。日本社会では、日本が好きな人のことを「右翼」、マンガやアニメを好きな人のことを「オタク」とみなされていますが、ここ二十年で「右傾化」と「オタク化」が急速に進行しました。
この二つの属性は、ほんの十年くらい前までは両者とも社会から蔑さげすまれる対象でした。右翼は街宣右翼や任侠右翼の攻撃的なイメージが強かったことで忌諱されていましたし、「オタク」という名称はもともと蔑称として名づけられたものです。そして現在でも過去のヘイト感情を持ち続けている人が依然として残っていると言っていいでしょう。