目次
第一章 生態系における生物の位置
1 生態系という考え方
2 生態系における生物の機能
3 生態系の研究
4 生物の住み場所を生態系の機能に関連づける試み
5 マクロな「食物―住み場所テンプレート」の構造
第二章 土壤分解系の生物群集を観察する
1 取り残された二つのすみ場所
2 土壌の住み場所を探る
3 土壌分解系の動物たち
4 土壌の捕食者
5 土壌分解系の案内人──トビムシ
第三章 土壤分解系の提供する「食物―住み場所テンプレート」形成の過程
1 土壌動物の住み場所形成の過程
2 分解系への有機物の供給
3 各種の森林生態系におけるリター供給量
4 森林生態系における落葉などの有機物の分解過程
5 森林における落葉などの有機物の分解を測定する方法
6 分解過程における分解者の資源利用様式
第四章 「食物―すみ場所テンプレート」を利用する土壤動物群集
1 土壌における有機物分解の主役──微生物の役割
2 土壌で提供される食物―住み場所テンプレートを利用した動物群集の構造
3 野外での群集パタンの発見の重要性
4 森林生態系の機能とトビムシ群集の関係
5 落葉分解ともなう資源の変化と土壌動物群集
6 分解者群集の多様性
第五章 熱帯と温帯森林における落葉分解過程と土壤動物群集
1 熱帯と温帯の比較
2 熱帯林生態系の生産者の特徴
3 熱帯の落葉分解過程
4 熱帯の分解過程と土壌動物
5 樹木の多様性への分解系の効果
6 熱帯の土地利用に関する特徴
7 緯度に沿っての森林生態系の植物-土壌系の様式
第七章 新しい環境論としての地球共生系の発想
1 人類の歴史
2 生物の生存戦略
3 森林生態系──蓄積利息を利用した生態系
4 低い生産性を持つ生態系の意義
5 緑に保たれた地球共生系
6 生態系の機能と構造についてのまとめ
7 人間と自然の関係
読書案内
引用文献
索 引