前書きなど
はじめに
日中間のビジネス交流が本格的に進んでいるなかで、中国語の果たす役割はますます重要になり、業務上、中国語を必要とする場面がますます増えてきています。まさに、中国語でのコミュニケーション能力は、現役のビジネスマン、あるいは将来、日中間の経済交流への道に進むことを志している人にとって、必須条件になりつつあります。
本書は、ビジネス・コミュニケーションの現場で、中国語を必要とされる主要な場面、つまり、「入国から滞在生活」「社交・接待」「会社訪問・会社紹介」「交渉・契約」に沿って、使用頻度の高い重要な単語や表現、いわば“キーワード”を効率よくマスターしようというものです。
業務上必要不可欠な発信型の単語を中心に、615語の見出し語を取り上げ、場面別にまとめました。場面内の見出し語の配列は、実際の手順に沿って時系列的に配列されています。そしてすべての見出し語には、ビジネスの現場で実際によく使われる表現を例文として挙げました。
さらに、見出し語を幅広く運用できるようにするために、見出し語や例文と直接関わりのある単語(類義語、反意語、関連語)や表現をできるだけ取り上げました。全体で3,200語強の単語や表現が収録されています。これらの単語や表現を効果的に使いこなせるようになれば、ビジネスの現場で十分に対応することができ、積極的なビジネス展開に役立つのではないかと思います。
最後になりましたが、本書ができるまでに多大なお力添えをいただきました、サイマル・アカデミー中国語通訳者養成コース講師の石田智子さん、李蓉麗さん、(株)語研編集部の島袋一郎様に、心から感謝を申し上げます。
2000年夏
塚本慶一