目次
はしがき
序章 史料管理論の課題と方法
第一編 現代日本の文書館状況
第一章 史料保存体制としての文書館の機能について
第一節 課題の設定
第二節 文書館理解の軌跡
第三節 文書館論の状況
第四節 まとめにかえて
第二章 公立文書館の方向と課題−公文書館法成立一〇年の年に−
第一節 はじめに
第二節 公文書館法から一〇年
第三節 マイケル・ローパー勧告の視点
第四節 公立文書館の状況と課題
第五節 おわりに
第三章 地方文書館における業務の構築について
−都道府県立文書館設置条例等の規定を中心とした考察−
第一節 はじめに
第二節 文書館業務についての諸論議
第三節 都道府県立文書館の状況
第四節 文書館における業務の検討−北海道立文書館の場合−
第五節 おわりに
第四章 文書館の業務と公文書館法−秋田公文書館の場合−
第一節 はじめに
第二節 公文書館法における公文書館の業務
第三節 秋田県公文書館条例と所掌事務の規定
第四節 おわりに
第二編 史料の引継移管と評価選別
第五章 わが国の文書館における公文書の引継移管手続と収集基準について
第一節 本章の意図と範囲
第二節 引継移管方法について
第三節 収集基準の構成と適用について
第四節 今後の課題
第六章 評価選別論の検討と選別の試み
第一節 はじめに−現代史料保存への課題−
第二節 評価選別論の状況
第三節 評価選別の実際
第四節 まとめにかえて−評価選別論への小考−
第三編 史料整理論の検討
第七章 近現代史料整理論の状況
第一節 本章の意図
第二節 近現代史料整理論の提起
第三節 近現代史料整理論の体系化
第四節 まとめ−近現代史料整理論の課題−
第八章 市町村役場文書における目録記述の試み
第一節 本章の課題
第二節 目録編成・記述論の課題
第三節 目録記述の検討
第四節 目録作成の経過と目録編成の諸問題
第五節 記述事項の諸問題
第六節 おわりに
第九章 史料整理論の再考
第一節 本章の意図
第二節 史料整理論の性格
第三節 史料管理の状況
第四節 史料の構造理解と目録表現
第四編 近現代史料の史料認識
第一〇章 近現代史料論の形成と課題
第一節 問題の所在
第二節 近現代史料論の提起と古文書学
第三節 近現代史料論の拡張と交叉
第四節 近現代史料論の方向−まとめとして−
第一一章 北海道庁所蔵第一文庫系簿書の紹介と考察
第一節 はじめに
第二節 簿書の来歴と概要
第三節 簿書における文書の事例
第四節 簿書の特質について
第五節 あとがき
第一二章 近代初頭、北海道における法令の施行
−開拓使文書の体系的把握のために−
第一節 はじめに
第二節 諸省法令の施行と地方官の「恣意」
第三節 開拓使による法令の「取捨」施行
第四節 「簿書」の史料学的把握の枠組について
第一三章 「町村制」における文書管理の性格−近現代史料論としての考察
第一節 本章の課題
第二節 近現代史料についての論点
第三節 「町村制」発足期の文書管理
第四節 まとめ−近現代史料論と史料管理論の接点−
終章 史料管理論、史料認識論の展望