目次
前書き
序 章
一九〇五年三月下旬のある日、ハーバード大学にほど近い、ブラットル通りの独立戦争時代に建てられた住居に手紙が届けられた。
第1章 生い立ち(1873―1896)
一八七三年六月一七日、ニューヨーク・シティのロウアー・イーストサイドでレオニー・ギルモアが誕生した日は、アメリカ合衆国の女性の権利の歴史において重要な日であった。
第2章 ニューヨークとニュージャージー時代(1896―1904)
病気の回復を待ってレオニーはニューヨークの家族のもとに帰り、仕事を探した。自分にできそうな仕事を求めて教職、編集、翻訳、そして時折は事務の仕事と、様々な分野にあたってみた。
第3章 ロサンジェルス時代(1904―1907)
レオニーは、ロサンジェルス時代をボイル・ハイツというところで過ごした。
第4章 東京時代(1907―1911)
野口はイサムが日本に到着した時のことを書いた記事を、カリフォルニアの『サンセット』誌とロンドンの『ネーション』誌に送っている。
第5章 神奈川時代(1911―1920)
レオニーとイサムは四年半東京に住んだ。大森には一年足らずしかいなかったが、一九一一年秋には、今度は更に南に下り、横浜も越えて、海辺の町茅ヶ崎へと引っ越した。
第6章 帰 国(1920―1933)
レオニーとアイレスは横浜港を一月二五日に中国郵船会社の南京号で出港し、二月一一日にサンフランシスコに到着した。
附 録
ジョージ・メレディスについての一考察
ミラベルとドゥサベルのお話
プライドの失墜
訳者後書き
引用・参考文献
索 引