目次
第2版 はしがき
初版 はしがき
本書の使用方法
PART 1 入管手続編
1.一般的質問
2.結婚に伴う在留資格
3.離婚後の在留資格
4.就労したい人の在留資格
5.事業をしたい人の在留資格
6.短期滞在者の在留資格
7.永住希望
8.入管局との対応一般
9.上陸の際のトラブル
10.在留資格の取消
11.不法滞在
12.退去強制手続
13.難民認定
参考文献——ステップ・アップのために
POINT
オールドカマー/旅券・渡航証明書/偽装結婚/定住者とは?/査証の意味と機能/入国と上陸の違い/在留特別許可の申請?
PART 2 渉外戸籍・国籍編
1.本国法
2.婚姻
3.離婚
4.国際結婚から生まれた子どもの国籍
5.非嫡出子の国籍
6.父母不明の子どもの国籍
7.中国残留日本人の国籍認定
8.帰化
9.国際養子縁組
10.親子の関係
11.氏名
12.戸籍窓口との対応一般
13.国際的司法共助
参考文献——ステップ・アップのために
POINT
創設的届出と報告的届出/反致/戸籍の形式的審査/韓国家族法の改正/国籍法違憲判決/保護要件/アンデレ事件/情報の見分け方
初版 あとがき
前書きなど
第2版 はしがき
本書の初版は、幸い多くの読者を得て、この度、改訂の機会を与えられました。そこで、関連法令の改正や運用の変更を盛り込むだけでなく、「より実践的に」「より分かりやすく」全面的な改訂を行いました。
とくに「入管手続編」は、奥田も積極的に手を加え、大幅に充実させましたが、もちろん柳川弁護士の経験と知識の蓄えがあってこそ、このような充実が可能となったことは言うまでもありません。また、初版の「家族関係編」と「国籍・戸籍編」はひとつにまとめ、新たに「渉外戸籍・国籍編」として再構成しました。初版のコラムは、なるべく質問項目と解説に取り込むようにし、むしろ初心者の勘違いしやすい点を新たにPOINTとして書くことにしました。
さらに、初版の「参考資料」の多くは、今ではインターネットで入手できるようになったので、解説の中でURLを書いておきました。「チェックリスト」も、同様に印刷用の書式をダウンロードできるようにしました。それに代えて、ステップ・アップのために参考文献のリストと解説を充実させました。
初版の出版後、著者両名の環境は大きく変わりました。昨年から両名ともロースクールで教鞭をとるようになったこと、今年の1月から弁護士も入管申請取次資格を取得できるようになったことから、本書の読者として弁護士およびロースクールの学生を想定した記述を多く取り入れました。もちろん、法律知識のない人にも理解できるように記述する、という初版の方針自体は変えておりません。なお、初版で紹介した「渉外戸籍・国籍法勉強会」は、諸般の事情から数年前にとりやめましたので、悪しからずご了承下さい。(後略)