目次
はじめに 異文化体験とは
1 日本の中の異文化世界
1 多文化社会へ向かう日本
2 外国人が体験する日本
2 異文化コミュニケーションを科学する
1 異文化間のコミュニケーション
2 異文化世界イスラームを理解する
3 日本社会のコミュニケーション
3 異文化体験に飛び込む
1 異文化体験の扉をたたく
2 日本のNGOの現実
おわりに 異文化を超えて
あとがき
前書きなど
国際交流を仕事としていると、思いがけない日本人、また外国人の善意によく遭遇する。そうしてその善意は文化や言葉の壁を超えて、相手の胸に深く刻み込まれる。私は、これまでこれが国際交流の真髄だと思う場面になんどか遭遇することがあったが、そうした体験を一人でも多くの人々と共有したいとの思いから本書が生まれた。国際交流や異文化交流というと一般の人々には手が届かない世界に思えるかもしれない。しかし、異文化を体験するチャンスは身のまわりにいくらでもある。海外に行かなくても、外国人と接し、また異文化を体験する機会は増えている。また海外赴任や留学などで、海外生活の体験を持つ市民も増えている。偏見や思い込みをぬぐい去って、一人の人間として外国人を見ると、今まで見えてこなかったものが見えてくる。異文化との接触は自己発見、日本発見の機会でもある。本書がそうした新たな発見に満ちた異文化世界へのガイドブックとなれば幸いである。あとがき 著者