目次
第1部 狩猟民と牧畜民
エフェ・ピグミーの女性と結婚制度[寺嶋秀明]/レンディーレ社会の婚姻と女性[佐藤俊]
第2部 父系と母系
離婚したって大丈夫—ファーム化の進展による生活の変化とベンバ女性の現在[杉山祐子]/レヴィレート(婚)からの解放—寡婦の束縛と自由と独立[和田正平]
第3部 単婚と複婚
サラリーマン女房論—カメルーン高地農民の女たち[端信行]/僚妻の協力と競争—マリの大家族における家計維持[赤阪賢]
第4部 王権社会の女性と婚姻
アフリカ王権社会における男性と女性—カメルーン・バムン王権社会における女性の政治的権力をめぐって[和崎春日]/サヴァンナのフェミニズム—一夫多妻制イスラム王朝社会の女性[嶋田義仁]
第5部 ジェンダー観と性文化
父系の逆説と「女の知恵」としての私的領域—キプシギスの「家財産制」と近代化[小馬徹]/ライオンとジュゴン—漁民社会の性差と世界観[竹沢尚一郎]/血の匂いが好きな女神—アシャンティにおける性と文化表象[阿久津昌三]
第6部 伝統と近代化のはざまで
農村から都市に出てきた女性たちはいかにして生活を防衛するか—セネガルの首都ダカールの場合[小川了]/ナワル・エル・サーダウィ—エジプトからの告発[戸田真紀子]