目次
詩人の魂 青の奇蹟-宮沢賢治 「知」と「エロス」の葛藤-ヴァレリー 徹底的な詩人-ボードレール ダンテの詩・日本の詩 書物、あるいは世界の構造 大いなる一元論-オクタビオ・パス 美しい殺意-稲川方人 詩人粕谷栄市 俳諧というリトルネロ しかし甘い、ぢれったい程こころよく甘い-立原道造『鮎の歌』 ヴァレリーのファウスト 詩と形式 戦後詩、この十篇 「『ウサギのダンス』の廃墟」について-作者の立場から
芸術空間へ グールドの身体 群居と共棲-いがらしみきお『ぼのぼの』 マイエロヴィッツの光のリゾート 「現代性」の黎明へ-シェーンベルクとスクリャービン 眼の法悦から「見ること」の冒険へ-ニコラ・ド・スタール 奇蹟の睡蓮-モネ シュタイニッツの憂鬱 映画的身体の分類学 言葉と肉体の「花」-渡辺守章 鏡とファロス-ジュネ『女中たち』 レトリックと心意気-ロスタン『シラノ・ド・ベルジュラック』 清冽でまっさらな光の移ろいーわたしの好きな写真集三冊 一九九六年夏、映画の現在 プルーストと馬 映画と鉄道 「人生の棋譜」を読む人-河口俊彦
メディアと制度 もう一つのスローモーション 『平面論-一八八〇年代西欧』について 映像から見た二〇世紀 「映像体験」の現在 書物-精神の楽器としての 書物の黄昏 テレビに映ったナボコフ ワープロ・パソコンvs.原稿用紙 3の構図-テレビの政治学
「文」の領域 中上健次追悼 中井久夫-その人、その文 小さな誘い ブックガイド-文学へ誘うこの五冊 二〇世紀の実験小説 受動態に置かれた官能-須賀敦子 強靭なポエジー-堀江敏幸『おぱらばん』 もう一人の川端康成 他人の思考-井上究一郎 意味との闘い-フーコー 三島を憐れむ 欠如と接吻-批評の悲劇 銀座のひと-日影丈吉 川村二郎-この人・この三冊 「欠落」から「うつつ」へ-川村二郎『日本廻国記一宮巡歴』 仮りに揺揺の方を…-内田百間 わたしの論文作法 ほとんど意味がない-宮沢章夫『青空の方法』 小暗くかげった水面 深く広い想像力の運動-桐野夏生 血のかよわぬ眼球を通して-『日影丈吉全集』に寄せて 倉橋由美子を悼む 倉橋由美子-この人・この三冊 下天の内をくらぶれば