目次
序章 平安時代における和歌・歌集の成立と享受Ⅰ 『古今和歌集』新見一 『古今集』の成立史と本文二 古今集仮名序の文章−その性格と成立三 『古今集』紀貫之歌の方法−屏風絵と歌作り四 『古今集』巻二十「かへしものの歌」考五 初期の定家本『古今和歌集』−関西大学図書館所蔵建保五年奥書本瞥見＊人麻呂から業平へ−歌俳優の系譜＊「貞文」「文屋」から「定文」「文室」へ−藤原定家の本文改訂、その一例Ⅱ 『後撰和歌集』の本性一 『後撰集』の本性二 『後撰集』の物語性三 『後撰集』の表現四 『後撰集』の伝本五 『後撰集』の作者名と作者−新資料・伝坊門局筆本の紹介をかねて六 女流文学としての『後撰集』Ⅲ 『拾遺和歌集』の成立と方法一 『拾遺集』の組識と成立−『拾遺抄』から『拾遺集』へ二 『拾遺抄』の歌材と表現−大和絵屏風歌との関連において三 歓喜光寺蔵伝伏見院筆『拾遺集』をめぐって＊『如意宝集』をめぐって−事実と事実の解釈Ⅳ 三代集をめぐる諸問題一 『後撰集』『拾遺抄』『拾遺集』の詞書−論じて、その成立事情に及ぶ二 和歌の異伝−『古今集』『後撰集』の重出歌を中心に三 『拾遺集』における『古今集』歌の重出四 『拾遺集』における『後撰集』歌Ⅴ 私家集とその歌人一 『小野小町集』考二 『伊勢集』物語的部分の性格三 『一条摂政御集』について四 冷泉家時雨亭文庫蔵『小野宮殿集』の構成と成立五 小野小町と和泉式部−その実像と虚像? 和歌披講の場一 歌題、その形成と場−三代集の歌題二 『逢坂越えぬ権中納言』の根合歌三首−「歌合の場」新考? 歌枕 歌ことば一 歌枕論序説−特に「住吉」の場合二 歌枕「須磨」の成立＊信太（しのだ）の森の葛（くず）と楠（くす）三 和歌の語彙四 『日葡辞書』の歌語−その性格と時代性? 享受と注釈一 古典注釈の諸相−『古今集』を中心に＊『古今集』本文に見る享受＊やどりせし人の形見−『古今集』本文に見る享受（二）＊「花の色はうつりにけりな」の注釈史二 和歌神としての住吉の神−その成り立ちと展開三 中世「萬葉擬歌」とその周辺
