目次
第一部 王朝仮名文学の世界一 王朝まどろみ論−女流文学一面−二 王朝仮名文学世界の精神的基盤−慰籍と執としての「自然」−三 『蜻蛉日記』の風景描写と女の立場四 描かれない風景−『更級日記』小見−五 王朝女流日記文学の喪失と成熟六 『土佐日記』小見−貫之の歌の時間性と空間性をめぐって−七 「あくがるる心」と鎮魂八 「読歌(よみうた)」の系譜−「古代歌謡」と『源氏物語』−九 場(ヽ)所(ヽ)としての地名から象(ヽ)徴(ヽ)としての地名へ−「歌物語」の視座から−十 物語の時空十一 『源氏物語』の原風景−鬼と狐と稲荷のことなど−第二部 折口信夫ノート一 重層する視点二 折口信夫の感性と言語表現をめぐって三 折口信夫の視座と物語研究