目次
序 物語の言葉第一章 作者の語感と作品における用語選択の意識第二章 女流文学の言葉第一部 接頭語をめぐる問題第一章 敬語の接頭語ミとオホンについて第二章 接頭語「なま」の意味−『源氏物語』の用例を中心に−第三章 上代・中古の二、三の接頭語の意味について−形容詞ク活用・シク活用の意味上の相違の問題と関連させて−第四章 接頭語「あひ(相)」の一考察−和文の用例を訓点資料の用例と比較して−第五章 『源氏物語』の派生動詞−接頭語による物語用語づくり−第六章 接頭語「うち」の意味−『源氏物語』『枕草子』『夜の寝覚』の用例について−第二部 接尾語をめぐる問題第一章 接尾部「ぶ」・「む」、「めく」「だつ」・「がる」の消長−平安時代仮名文学の用例を中心に−第二章 『宇治拾遺物語』に伝えられた「和文語」動詞と「訓読語」動詞−中古仮名文学用語の性格に関する遡行的近づきの試み−第三部 物語用語(和文語)の性格第一章 物語用語の一側面−「ぬ」「イヌ」、「かしら」「カウベ」、「および」「ユビ」−第二章 とく・早く・スミヤカニの意味−平安と院政鎌倉の用例について−第三章 「いとをかしみてかへしす」(平中物語一段)考−平安物語用語としての動詞−第四章 いわゆる助詞「して」の性格第五章 推量辞「むず」と物語用語「むとす」