目次
詩妖転換-日本律文学の一軌跡
象の小川のさやけさ-大伴旅人の吉野讃歌の世界
遥かに聞く音声-大伴家持の「遥けさ」の表現
万葉語としての「片思」と「片恋」
仮名文を読む-『伊勢物語』第二十二段と第十段と
『伊勢物語』における女性達
『篁日記』『小野篁記』『小野篁集』『篁物語』の典拠
『紫式部日記』の女官名称-の問題
『とりかへばや物語』試論-異装・視線・演技
「唱和歌」考
業平の歌の構造-「心余りて詞足らず」の意味
紀貫之集の賀算歌と屏風歌
「村上御集」の構造-斎宮女御との贈答歌配列を視座として
三十六歌仙絵所載和歌
西行和歌の「見立て」表現-「花」の歌を中心として
藤原俊成・定家の公任批判と継承
定家における伝統と個の問題
奥入諸本所載古今・後撰・拾遺歌
『新古今集』における『古今集』歌人の歌について-賀部以降を主として
宇治の橋姫と新古今
『拾玉集』の小作品群四種について
『仙洞句題五十首』をめぐって
後鳥羽院『内宮百首』考-奉納の意味をめぐって
『建保内裏名所百首』恋題小考
『順徳院御百首』の性格-その詠作目的と定家評語の成立まで
『八雲御抄』と順徳院詠-歌学と実作の間
雨中吟再論
権律師仙覚像の一断面-藤原光俊との出会い
藤原(法性寺)為継と為信と-隆信・信実の子孫たち
一条兼良の和歌-文明期
『八十宇治川』について-翻刻と紹介
武蔵野の歌
美濃国の歌枕名所考
歌枕意識の変貌とその定着過程-「おくの細道の山際に十符の菅有」
長明の文芸研究
『方丈記』の実録性と虚構性
古典軍記合戦譚の芸術的一側面
『平家物語』の達成ということについて
『平家物語』における「一所懸命」の表現
『武道一覧』の作者は典拠をいかに扱ったか-『甲陽軍鑑』を典拠とする四話を除いて
寛永版周易古注点の性格とその出版の背景
「柳橋水車図」と「宇治の川瀬の水車」-歌謡と風流と屏風絵の交響
国画創作協会再考
正岡子規と日本画家たち
夏目漱石におけるウィリアム・ジェイムズの受容について
漱石とターナー-20世紀初頭の問題
漱石と池辺三山-次韻にみる文雅とその周辺
『寒山拾得』と私見
栄典制度と森鴎外の遺言
上田敏の翻訳態度-『海潮音』を中心として
朔太郎の『カラマゾフの兄弟』への書込
金子洋文の戯曲と演劇活動
三島由紀夫『仮面の告白』の構造-第一章における「罪に先立つ悔恨」の意味
読解指導のための教材論の立場について-特に理科に関する説明的文章の場合
美文の時代的意義
伊達政宗の教養と文芸
猪苗代兼郁の古今伝授
畑中盛雄書誌
片野達郎教授略歴
片野達郎教授著作目録