文法理論：レキシコンと統語

伊藤たかね／編

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詳しい情報

出版社: 東京大学出版会(20020701)

ISBN-10: 4130840711 ISBN-13: 9784130840712

NDC(9): 801.5

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紹介

言語理論では統語研究に加えて，レキシコン（語彙）研究が大きな成果をあげている．話者の記憶装置であるレキシコンと，自然言語に特有な演算処理を行う統語とはどのような関係にあるのか．語形成，意味計算などを含めた研究を示す．

序　レキシコン研究の展望 I　レキシコンと語形成　1　名詞化現象の語彙論的考察（飯田雅代）　2　語彙的複合における複合事象——「出す」「出る」に見られる使役と受動の役割（今泉志奈子・郡司隆男）　3　語彙概念構造の組み替えを伴う統語的複合語——「Ｖ＋合う」を中心に（由本陽子）　4　形容詞から派生する動詞の自他交替をめぐって（杉岡洋子） II　レキシコンから統語へ　5　非対格構造の他動詞——意味と統語のインターフェイス（影山太郎）　6　日本語の存在・所有文の文法関係について（岸本秀樹）　7　後期古英語散文における文頭の主語・動詞の倒置——古英語散文史の一断面（小川　浩） III　レキシコンと計算　8　脳におけるレキシコンと統語の接点（萩原裕子）　9　二重メカニズムモデルと語彙情報の「継承」——英語の名詞化の場合（伊藤たかね）　10　日本語における否定辞・量子化のスコープの決定（矢田部修一）　11　Ｗｈ節と「も」の動的相互関係（Christopher　Tancredi・山品みゆき)

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