目次
I 言語態分析の可能性
1 新聞のディスクール分析へ
——新聞小説『門』を媒介にして(小森陽一・五味渕典嗣・内藤千珠子)
2 ソビエトの政治言説
——ソビエト・ロシアにおける「大祖国戦争」期の公的言説の詩学(高橋健一郎)
3 テレビドラマと記号支配
——『古畑任三郎』シリーズをめぐって(石田英敬・小松史生子)
II 社会的言語態の諸相
4 「情報バラエティー」のダイクシスとアドレス
——制作者と視聴者が交錯する言説場の検証(水島久光)
5 「性(差)」の言語態
——言葉の個人史から読み取る〈ジェンダー〉〈セクシュアリティ〉〈複合アイデンティティ〉(クレア・マリィ)
6 イスラムの発話(フェティ・ベンスラマ)
7 帝国とユートピア——19世紀末アメリカの北極をめぐる言説(庄司宏子)
8 イデオロギーの言語態——ユートピアの言説と小説の言葉(西中村浩)
9 階級と社会の言語態(山本史郎)
III 方法の問題
10 文化研究としての言語態分析——エドワード朝イギリスにおける都市と田園(丹治愛)
11 言語と法の問題——言語学の応用(アラン・デュラント)
12 メディア分析とディスクール理論——フーコー「言葉—モノ」理論をめぐって(石田英敬)
13 政治的言語態の行為論的分析——「国際貢献」「国際協力」という罠(小森陽一)