目次
緒論(深沢克己)
序章 近世フランス史における宗教的寛容と不寛容——ナント王令四〇〇周年をめぐる研究動向から(深沢克己)
第I部 中世の遺産
第1章 不寛容なる王、寛容なる皇帝——オットー朝伝道空間における宗教的寛容(千葉敏之)
第2章 中世シチリアの権力構造——異文化集団の共存と対立(高山 博)
第3章 レコンキスタ終結後のグラナダ王国における不寛容——その起源と生成(宮﨑和夫)
第II部 近代への曲折
第4章 イングランド国教会はカトリックである——一七・一八世紀のプロテスタント・インタナショナルと寛容問題(西川杉子)
第5章 アイルランドにおける宗派間の融和と対立——一八二〇年代のダブリンの事例から(勝田俊輔)
第6章 一八世紀フランス史のフリーメイソンと寛容思想(深沢克己)
第7章 近代フランスにおける公認宗教体制と宗教的多元性(松嶌明男)
第8章 現代フランス・プロテスタントと「寛容」言説——ナント王令四〇〇周年を中心に(和田光司)