目次
I 転換期の法思考
1 客観的基準に対する信頼の揺らぎ
2 「正しい主観」への期待?
II 裁判官による事件の「構成」
1 裁判官研究のアプローチ
2 医療責任事件の設定例
3 裁判官による事件構成
4 事件処理の諸類型
5 若干のコメント
III 「法の解釈」と「構成主義」
1 来栖三郎の問題提起とフェルスターの示唆
2 セカンド・オーダーのサイバネティクス
3 「トリヴィアルなマシーン」と「トリヴィアルでないマシーン」
4 「トリヴィアル化」の手段としてのフィクション
IV スペンサー-ブラウンとルーマン
1 形式計算
2 再帰性
3 ルーマンにおけるリ・エントリー
V 思想家ヴィレム・フルッサーの多文化的背景
1 ユダヤの文化
2 プラハの文化
3 ブラジルの文化—i根無し草
4 ブラジルの文化—ii新しい人間
VI 罪咎・謝罪・責任
1 概念にこだわる
2 ヤスパース
3 ヴァイツゼッカー
4 フルッサー
補説 「司法改革・法学教育改革」管見